「最善を尽くします!」
今日、私の会社の社員に指示を出したときの返答です。
私の会社は超スパルタ主義ですから、「明日までにこれを読んで、今回の指導方針について自分なりの考えをまとめておけ」と言って、5cmくらいの厚さの資料を渡します。
たぶん、今日は寝れないと思いますw
私は、この「最善を尽くす」という言葉が、あまり好きではありません。
どうしても、「それなりに何とかやります」という意味に思えてしょうがないからです。
私は仕事とは、何かに関わったら、そこで自分のすべてを注ぎ込むことだと思っています。
持っているありったけの力を注ぎ、立ち向かうことだと思っています。
つまりこれは、「余力を残すな」ということですから、相当に辛いことです。
余力を残さないということは、精根尽き果てることに何のためらいも感じないということです。
人はついつい、10の力で2つの作業を片付けるとき、5の力に分配してしまいます。
そうするのは、余力を残して次の作業に向かいたいからです。
しかし、これでは、いつまでたっても、自分の力を増幅させることはできません。
ベストを尽くして何かをやり遂げたという満足感を味わうこともなければ、その満足感が自分を励ます原動力になるという事実を知ることもできません。
中途半端な仕事しかできない奴に限って、「仕事と遊びを分けて考えたい」と言います。
つまり、遊びの余力を残しておきたいということです。
私は、仕事だろうが遊びだろうが、いつも全力です。
その都度、ありったけの自分を注ぎ込みます。
遊びの中に仕事の知恵を持ち込んでもいいのだし、仕事に遊び心をミックスし、楽しみながら成果を上げればよいのです。
「最善を尽くす」とは、それぞれの場面で自分の全てを注ぎ込むことであるべきだと思います。
仕事は仕事、遊びは遊びなどと、最善を尽くしたこともない奴がいくら物知り顔で語ったとしても、私にはハンパ者の言い訳にしか聞こえません。
一つのことに命を賭けている人間の人生を冒涜することでもあります。
人生の本番は、今現在あなたのいる場所です。
そう考えれば、力を出し惜しんでいる場合ではないはずです。
本日の道場訓
ありったけの力を出し切らなければ分からない世界がある
この記事へのコメントはありません。