先週はなぜだか、学生の相談者が4名も来られました。
中には、卒業してすぐに起業したいという人もいらっしゃいましたが、私はそういう人の場合、必ず、あることが分かっているかどうかを会話の中で探ります。
なぜなら、それが分かっていないまま起業したとしても、ほぼ確実に失敗するからです。
それは、ビジネスの世界に「正解」はないということです。
私も進学校の出ですから、学生時代はイヤになるほどテストをやらされました。
おかげで、テストの点の取り方はかなりのレベルまで向上しました。
しかし、ビジネスの世界のテストと学校のテストは、まるで違います。
まず、ビジネスの世界のテストには試験範囲がありません。
その上、正解もありません。
正確にいうと、正解はいくつもあるのです。
そして、その正解は自分たちで創るものです。
学生が今までやってきた勉強は、先生が作った一つの正解を探り当てるという勉強です。
先生がどういう正解を答えさせようとしているかを見抜くことのできる生徒が、優等生でした。
しかし、これからの勉強は、先生が思いつかない正解を見つけるための勉強です。
テストの範囲が限られていて、正解が一つだけの勉強が得意な優等生では、まったく太刀打ちできないのです。
ですので、これまで劣等性だった人は楽観する必要はありません。
それは、単に、テストの点を取るというテクニックを身につけるのが苦手だっただけのことです。
決して、頭が悪かったわけではありません。
むしろ、学生時代に優等生だった人ほど、ビジネスの世界では劣等性になることがよくあります。
これは、東大卒の学生を見てきた私が言うのですから間違いありませんw
(もちろん全員がそうではありません。ゴメンね。H君w)
起業するなら、一日も早く、この勉強のルール改正に気づいて下さい。
今までの勉強は、ビジネスの世界では通用しません。
正解のない勉強の訓練を始めなければならないのです。
本日の道場訓
ビジネスの世界には、試験範囲も正解もない
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