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起業家は何を勉強すればよいのか?~その1~

ここ数年、起業家や起業を目指す人達からの相談を受けることが多くなったのですが、その中で最も多い質問は、次の二つです。

「どうすれば銀行から資金調達できるのか?」
「数字に強くなりたいが、何を勉強すれば良いのか?」

どちらも、起業家にとっては死活問題ともいえる事柄だと思いますが、ほとんどの起業家が大きなカン違いをしていることにいつも驚かされます。

それは、こうした問題の答えを、税理士さんに求めようとしていることです。

もし、あなたもそう考えているのであれば、それは大きな間違いですから、今すぐ考え方を改めて下さい。
税理士さんは、税金を「計算」したり、決算書を「作る」プロであって、銀行の「資金調達」や、数字の「使い方」のプロではないからです。

書店に行くと、「資金調達のやり方」「決算書がわかる本」「会計が学べる本」といった入門者が所狭しと並んでいます。
向上心に燃える起業家は、「さぁ、勉強するぞ」とそこに並ぶ本を手にしますが、ここで思考がストップしてしまいます。

なぜなら、「どの本を読めばイイのか分からない」からです。

この手の本は、そんなにスラスラ読めるものでもなく、小説を読むのに比べると、何倍も時間がかかります。
それで役に立てば良いのですが、悲しいかな、実際の経営に役立つ本はごくわずかしかありません。

私も仕事柄、こうした本を読むことがありますが、いつも感じるのは、「会計上はそうかもしれないけど、実際にはそうじゃないだろう」「これじゃ経営の役には立たないんじゃないの?」「オレだったらこう書くのになぁ」といったもどかしさです。
ヒドイのになると、「それが分かるんだったら、こんな本読む必要ないんじゃない?」と思える本もありますw

特に、資金調達や資金繰りの本に関しては、銀行員として融資の経験があるか、実際に会社を経営してお金の流れに精通してない限り、分かるわけがありません。
貸す側の理論を知らないで、銀行交渉などできるはずがないと思いませんか?
銀行員が決算書のどこを見てどう判断するのかを知らない限り、どんな決算書が融資を引っ張れるかなんて分からないでしょ。

いくら立派な大先生の書いた本であっても、お金を貸したこともなければ、経営をやったこともない人の本は、実際の経営には何の役にも立たないということです。(もちろん、そうでない先生もいらっしゃいますよ)
それはあくまで、自分の思っていることや知っていること(実際には、知っていると思っていること)を書いただけにすぎないのです。

あなたの大切な時間を、ムダな本を読むことに費やさないで下さいね。

「じゃあどうすればイイのか?」については、次回に譲ります。


■ あとがき

やっと念願の、「NPO法人起業家ホットライン」のホームページがアップできました。

思えば3年前、「起業家に本当に役立つ知識や考え方を伝えよう」と決心して・・・いやぁ~、長かったですw
その間、何度も、「ホームページまだですか?」という、脅迫ともとれる電話をいただきました。
「あと2~3ヶ月の予定です」と応えると、「それ、去年も同じことおっしゃってましたよね?」とヒヤかされ・・・w

その甲斐あってか、1000ページ以上に及ぶホームページが完成しました。
これはもう、ホームページと呼べない量の情報サイトです。
その上、経営に役立たない知識は、一切排除したつもりです。

このホームページの制作については、多方面の方々から、並々ならぬ協力をいただきました。
ここで、あらためて感謝の意を表わしたいと思います。
皆さん、一人一人の名前が書けないのは残念ですが、ただ、何回も「ありがとう」と繰り返したい気持ちでいっぱいです。
皆さん、本当にありがとうございました。

最終目標は一万ページですので、どうか嫌がらないで、これからも相手して下さいね。

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