経営脳を鍛えて鍛えて鍛えまくる!経営脳養成講座
あなたの会社で扱っている2つの商品があるとします。
Aは、現在売れている商品。Bは、自信を持って売り出したのに売れていない商品。
さて、あなたなら、どちらの商品に販促費をかけますか?
売れていない商品のほうが伸びる余地があるので、Bのほうに販促費をかけるべきでしょうか?
それは間違いです。
残念ながら、売れていない商品は、販促費をかけて見せ方を変えたところで、それほど期待した効果は得られません。
それより重要なのは、売れる商品の「売り損じ」です。
売れている商品は、仕掛け次第でもっと売れる可能性があります。
販促費は、いま売れている商品をさらに売るためにこそ使うべきなのです。
そこで大切なのが、販促費をかけて重点化すべき商品の選択です。
これは、マーケットによって違うということに注意しなければなりません。
ある地域ではAという商品が売れるのに、隣の地域では、Aは売れず、Bのほうが売れる。
こんな経験はありませんか?
マーケットの傾向がつかめれば、販売すべき商品を決めることは難しくありません。
しかし、ダメな会社というのは、マーケットの特性を見誤り、見当外れの商品を販売してしまいます。
その原因は、マーケットを「平均」としてとらえているからです。
平均でとらえる限り、見えるものも見えなくなります。
こうした場合、役に立つツールが「最頻値」です。
売れる商品は、最頻値で判断しなければなりません。
例えば、ある地域に年収4,500万円の人が1人と、年収300万円の人が5人いるとします。
この6人の平均年収は、1,000万円です。(6,000万円÷6人)
年収1,000万円は裕福ですから、平均値で考えるなら、高級ブランド品は売れると見込めます。
しかし実際には、年収4,500万円の人しか買うことはできません。
この場合の最頻値は300万円です。
つまり、最も頻度が多いのは、年収300万円の人なのです。
「平均値」ではマーケットの実態が分からず、売れていない商品に販促費をかけることになりかねません。
商品の重点化は、数字を「最頻値」で見てこそ、決定することができるのです。
本日の道場訓
重点商品の見極めには、「最頻値」を使え!