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武道と経営の共通点に想う

武道と経営の共通点に想う

経営(や、人生で起こる多くのこと)を武道の言葉や概念で受け取り、咀嚼され、行動に移されている点、これまでも佐藤さんの文章を拝読し、強い共感を覚えておりました。
僭越ながら、同じタイプの人間だな、と。
従い、これまでも佐藤さんの文章は、極めて下名の心に響いておりました。

下名、武道とは「命のやりとり」に他ならず、常在戦場で、生きるか死ぬかの勝負における決断の連続であると考えております(従い、下名は道場に入ると、一切笑うことができません)。

一方、社長業。

まず社長自らが事業に全身全霊を賭け、そして多くの社員の生活(と命)を預かる社長業において必要とされるのは、まさに武道の精神そのものでないか、と考え、日々過ごしております。
(佐藤さんが銀行員時代に、自分の部下や後輩が理不尽なイジメにあったときほど本気で怒ったという話、下名は大好きです)


然しながら、言葉を選ばずに正直に申し上げると、佐藤さんの文章には、しばしばどうも歯切れが悪いというか、なぜか佐藤さんが遠慮されているような印象を持ったことがあることもまた事実です。
これはネットでの対話の限界なのかな、と思っていました。

(以下、>印は、佐藤さんのMixi内でのコミュニティ「起業の天国と地獄」での書き込みです)

>私はあえて、このコミュではそのことに触れませんでした。
>ある程度の経験のある人でないと、話しても曲解される恐れがあるからです。

この部分を拝読し、下名の感じた"歯切れの悪さ"の原因が理解できました。

>「直感」と表現すると、一般的なカンのようなものかと思われますし、
>「決断」と表現すると、何かを決めることのように勘違いされるのが怖かったのです。


なるほど、曲解されてしまうのであれば、言わないほうがいいですね。
しかも「決断」が、社長業の要諦にあるのであればなおさらですね。
"あえて"触れておられなかったのですね。

佐藤さんのおっしゃる通り、「決断」と「決定」では天と地ほど違いますね。
あまり汗臭いことを言うと敬遠される昨今ではありますが、そこには「捨て身」の覚悟があるか、本当に命張ってるのか、という点で大きな違いがあるものと思います。

>林さんは居合いの全日本チャンピオンなのでお分かりになると思いますが、
>武道の実戦において 実力が伯仲している場合、相手に攻撃を当てる方法は、
>「先の先」か「後の先」しかありません。
>特に、「先の先」の場合は、「直感」がものをいいます。
>でもそれは、一般的な「カン」ではありません。
>練習に裏付けられた実力と、何事にも動じない精神力、
>前に出ようとする闘争心がなければ「先の先」は完成しません。


これは下名の中で、うまく言葉にならなかったことです。
言葉にしてくださってありがとうございます。

この「直感」を磨く為にどれだけ日々の継続的な鍛練が必要なことか。
ひたすら地味で、単調な日々の連続。
でも、その蓄積がなければ、「直感」など絶対に磨かれません。
むしろ、この「直感」を得る方法はそれしかないのではないでしょうか。

ちなみに下名はどれだけ飲んで帰ってきても、徹夜しても、日本刀での素振りは絶対に欠かしません。
そこまでしないと、勝負の要諦にある「直感」は維持できません。
一日休めば、取り戻すのにさらに数日を要してしまい、結局、この遅れが積み重なって、すごい遅れになってしまうことを、経験を通じて知っているからです。

【経験と実力に裏打ちされた自らの直感を信じ、それを何が何でも実現させる】
佐藤さんの文章を拝読し、これこそが「決断力」ではないかと思っています。


また、"何が何でも実現させる"に関し、下名は大学受験のときに、徹夜が続いて体調を崩してしまい、模擬試験を途中で放棄したことがあります。
そんな自分が情けなくて、家に帰る前に、ふてくされて本屋で立ち読みをしていました。
その際、格闘家・前田日明の著作に「諦めるな、考えろ、決めつけるな」という言葉を見つけ、以後、大学受験は言うまでもなく、この言葉に背中を押されて、多くのことを「決断」することができました。

>経営における「直観力」「決断力」は、武道のこれと似たものがあります。
>でも、やはりこれは、経営者にとっても、上級編です。

下名は恥ずかしいくらいに未熟ですが、佐藤さんの文章を通し、少なくとも方向性は間違っていなかったことが確認できて、安心した次第です。

念願であったNPO法人の設立、おめでとうございます。これからのますますの御活躍を祈念しております。
佐藤さんの言葉には、武道人の【潔さと熱さ】がある、言葉と行動にブレがない。
だから、厳しくても聞かざるを得ない。
佐藤さんの言葉で、若い起業家達の「野心」の背中を押してやってください。
そして道を間違えていたら、どうぞ、その【優しさゆえの厳しさ】をもって、叱りつけてやってください。
愚直でも誠実に努力する人が、その努力の分だけ報われる、そういう当たり前の時代が来る為に。

これからも御指導のほど、よろしくお願いします。

林国城事務所  代表 林国城 様

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